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Channel: イケイケ・ロクデナシひろしの激しく踏んづけて~
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「マニラ滞在記 その⑦」

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皆様、いつもご覧頂きまして誠にありがとうございます。
 
 
 
 
 
 
本日は朝からパレンケ近くにあるPNB(銀行)に行って今月の生活費をおろして来たのですが、ここの最近の円安の影響のせいか為替が1万円=4,3330ペソでした。
 
 
 
 
 
これでようやく貧困生活から脱却して遠征が可能となりました。(笑)
 
 
 
 
 
今月の中旬はその昔、キリスト様が市中引き回しの末処刑されて心臓が停止したのに腐乱する事なくまた生き返るという不思議な現象をお祝いして17日から19日までの3日間が祝日となっており、彼女がスタッフやオカマや親しい常連客を誘って川遊びを計画しているので、私も日本人一人では寂しいので知り合いの日本人の方数人に声を掛けて涼を取って来ようと考えております。
 
(この期間は選挙などど違い禁酒令は出ておりませんので堂々とお酒が飲めます。)
 
 
 
 
そんな訳で17日から19日までは比国内の企業などは全て休みで、どこの商業施設も18日の金曜だけは間違いなく閉店していると思いますので渡比される予定の方はご注意頂きたいと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 「マニラ滞在記 その⑦」
 
 
 
 
 
 
 
朝目覚めてから鏡を見る癖のある漢は自分の顔を見る度に名曲「サウンドオフサイレンス」を歌っている片割れのガーファンクルの頭頂部だけ汚らしくハゲたヘアースタイルに醜く弛みきった頬肉や白髪交じりの伸びた眉毛や僅かに見える鼻毛、デカイ鼻などアニマル浜口に似ていて、もし自分が女だったら「こんな男とだけはいナンボ銭を積まれても絶対にヤリたくない」と思ってこんな自分と一緒に居てくれる彼女に感謝している。
 
 
 
 
 
もちろん、そんな酷い姿はカバナだけの話で歓楽街に出掛ける前は床屋に行って毛染めもするし、眉毛や鼻毛、耳毛など余分な毛はすべてお手入れしてからお出掛けするので見た目だけは少しであるがは良くなっている筈だが、そんな事をやったとしても、やっぱり気色悪い顔だと思うので添い寝だけでもしてくれる娘達にも感謝している。
 
 
 
 
 
とは言え別にブサイクな容姿をしている日本人は漢だけではない。
 
 
 
 
 
日本の連休ともなるとマラテ界隈にはTシャツやポロシャツをズボンの中に入れ、芋洗坂係長より更にハイウエストにして欠の割れ目にスボンを食い込ませた格好に、腰にウエストポーチを巻いて御徒町で安く手に入れた少し太めの喜平ダブルのゴールドを首や手首に巻き、キラキラさせながら得意気に歩いている60代から70代の親父さんを良く見掛ける。
 
 
 
 
そんな親父さん達の団体をよく見掛けるのがマラテの中心地にある日0橋亭でチョット怪しいピリピン人ガイドに案内されて来ているが、バックマージンの大きな置屋で見つけたであろうと思われる足首や首の後ろにタトゥーを入れたヤンキー風の娘を横に座らせ、スケベ顔丸出しで嬉しそうに喋っている親父さん達の姿を眺めるにつけ、隣におとなしく座っている娘を見ながら仕事とはいえ「嫌だろうなぁ~、大変だなぁ~、日本の恥だなぁ~」と思うと同時に、自分も他の人から同じ様に見られていると考えると赤面して眠れなくなる時がある。(涙)
 
 
 
 
漢にとって理想的な歳の取り方は高田純次のみたいにイイ加減を絵に書いた様なユーモアがあってお洒落な年寄りになる事だが、その道のりは余りにも遠い。
 
 
 
 
 
 
 
ここからが⑥の続き、、、、、、。
 
 
 
 
 
 
小虎を覗くと既に2名の客人が座っておられ、2代目はというとカウンターの中の左端に座っておられたので渡世上の仁義として先ず一礼をして娘と共に真ん中の空いてる席に座らせてもらった。
 
 
 
 
 
思い起こせば先代による突然の指名によって跡目に襲名したマサヤ隊長だが、当代よりもずっと以前に先代と漢の間では渡世の上でも女の上でも5厘下りで兄弟の盃を交わしている訳で、本来であれば漢は叔父貴分にあたるので、多少遠慮があるのか明らかに知っていると思われるその娘の顔を見ても敢えて余計な事を言わないでそっと見守ってくれているのが伝わって来た。(恥)
 
 
 
 
 
年齢的に見ても容姿的にも漢とその様な若い娘が連れ立ってウロウロ出来るのはフールズ通りとマラテ界隈だけである事は百も承知しているが先に居らした2名の客人は何も言わずに漢と娘を暖かく迎えてくれSMLを2本頼んで娘と乾杯して飲み始めた。
 
 
 
 
 
それから娘は生ものは食べれないという事でラプラプの煮込みやボイルした海老を海苔巻にしてもらい、漢はお任せで美味しい寿司を何品か握ってもらいながら人の良さそうな客人2人と当代を含め4人で日本の近隣諸国の政治経済問題や比国に於けるキキ管理など多岐に渡って話をさせて頂きながらとても楽しいひと時を過ごした。
 
 
 
 
余りにも楽しいのでその娘さえ居なかったらそのままずっと居たかったのだが、娘が「帰ろう帰ろう」と合図するので仕方なく会計を頼んで小虎を後にしたが、その後の予定がある訳でもなく娘に「これからどうするの?」と聞くと「昨日、新しいボトル(ジャックダニエル)を入れたばかりでしょう?LAカフェに行こうよ」と驚くべき提案があった。
 
 
 
 
長い事、マニラに通っているが流石の漢も暗黒喫茶への同伴は初めての経験であり、少し悩んだが他のKTVに娘連れで行っても面白くないと考えるとボトルさえ入っていれば暗黒喫茶はとても安く済むので人生初の同伴を決行した。(爆)
 
 
 
 
暗黒喫茶前でタクシーを降りると漢に娘がピッタリと寄り添って中に入ると負傷兵達から「ヒロシ~~バゴンショータカバ~?(新しい彼女なの?)」とからかわれて恥かしかったが漢が稀代のパロパロという事は皆が知っている事だと思って、あくまでも平然を装って奥のテーブルに陣取った。
 
 
 
 
それからも、古株のウエイトレスがテーブルに近づいてきて冷やかされながら飲んでいると、娘のボーディングハウスのルームメイトや娘の姉の中堅ポクポク(負傷兵並びに準負傷兵達)が続々と現れてあっという間に取り囲まれてしまい「腹が減った」、「何か飲ませろ」と煩かったので「飲み物はジャックコークだけだでつまみは無し!」と叫ぶと全員が「飲む~」と言いだしてその場に居た全員で乾杯してドンちゃん騒ぎが始まった。
 
 
 
 
 
飲み進めるに従って案の定「プルータン(つまみ)は?」と言ってきたので暗黒喫茶で一番安い「キムチならいい」と言うと、その場にいた全員が爆笑して気分が良くなってしまい、次に安い「マッシュルームのにんにく炒め」を頼んであげて、バカ話をしながら2時間ばかりを過ごした。
 
 
 
 
そうこうしていると満タンだったボトルの残量が僅かしか残っておらず、最終日に新しいボトルを入れて3400ペソを払うのが惜しいし、翌日は朝早くモーリスが迎えに来てカルティマール市場で買い物して帰る予定だったのでウエイトレスに会計を頼むと今まで飲んでいた娘達から無言のチップの要求を感じたので敢えて鴨葱親父を演じてじゃんけんして勝ったら100ペソ負けたらナシという条件でジャンケン勝負をした。
 
 
 
 
そんな時に限って客がつきそうな若くて器量のある娘が勝って、年老いたドブスの負傷兵が負けてしまう結果に可哀相になってその場に居た全員に100ペソづつ渡して帰ろうとすると娘が「私は?」と言うので「さっき100ペソ渡しただろ」というと「一緒に行って明日空港まで送る」と言ってきたので焦ってしまった。
 
 
 
 
 
実はこの娘に対して在比邦人とは言わずに日本からの観光客だと嘘をついており、明日お昼の便で日本に帰国すると伝えていたのだ。(汗)
 
 
 
 
 
焦った漢は「友達も一緒だから空港へは行けない」と言うと「じゃ朝まで一緒に」と漢のケツの毛まで抜こうとする強かな娘の発言を後押しする様に一緒に飲んだ娘達が「最後の夜なんだから」と言いながら外まで送り出されてしまい、3日連続でその娘と過ごす羽目になってしまった。(汗)
 
 
 
 
外に出る途中で白人に背を向けられながら孤独そうにカウンターに座っていたエアコン女と目が合ったが初日に500ペソを強奪されて睨みつけてからは、漢の傍に近づけなくなった様で、一瞬可哀相だと頭を過ったが自業自得だと考え直してそのまま無視して外に出た。(笑)
 
 
 
 
 
外に出てタクシーを拾おうとすると暗黒喫茶前だと訳の解らない複数のブガウがタクシーを停めてドアを開けるだけで手を出してチップを要求してくるので上玉の娘が掛った時なら気分よく払うが2日間に渡って眠らせてくれない娘と一緒で結局最終日も一緒に帰る事になって気分が乗っていなかったので一旦「海」の方向に歩いてブガウが居なくなった所でタクシーを停めて乗り込んで行先を伝えると「150ペソOK?」と抜かすので頭にきて降りようとすると娘がメーターで行くように話して運転手に向かって「日本人を乗せる時は気持ちよくメーターを倒せばちゃんとチップをくれるから」と説教しており、日本人の性格を知り尽くしたその娘に恐怖心すら覚えた漢であった。(笑)
 
 
 
 
 
結局その運転手は娘に説得され素直にメーターを倒してホテルに向かったが料金を見ると60ペソ弱で本来なら100ペソ上げるところだが50ペソ札1枚と20ペソで70ペソを渡して「キープザチェンジ」と言ってタクシーを降りた。(爆)
 
 
 
 
 
 
 
最終章へ続く、、、、、。
 
 
 
 
 
 
 
いよいよ次回で最終章となります。
 
 
 
 
最後の夜の事を思い出すと本当に恥かしいのですが、「他人の不幸は蜜の味」と申しますので皆様に笑って頂くために恥を忍んで正直に書く心構えでおります。(血涙)
 
 
 
 
 
 
 
本日も最後までご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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